JR小倉駅に直結のホテル「ステーションホテル小倉(現JR九州ステーションホテル小倉)」の結婚式施設として、湾曲集成材を意匠的に用いた美しいチャペルが完成しました。
「天空のチャペル」という名前は、公募により決定されたそうです。10mの高さから、ガラス天井を通して降り注ぐ陽光、そしてここに連なる湾曲集成材の曲線、まさにその名に相応しい空間です。
今回、この空間の美しさを決定づけている湾曲集成材のデザインは、設計者の頭の中にあるイメージを施工できる形にするために、弊社の施工図担当者と設計者の間で何度もやり取りが行われました。
このとき力を発揮したのが、三次元CADです。CADの処理能力と、これまで蓄積してきた複雑な木造建築物施工の技術によって、二次元の図面上では分からなかった製作・施工が不可能な材料の捻れや、接合部が検討されました。
(社内報「やまさ」2002年7月号より抜粋)