森林認証とは、森林資源の持続可能な利活用と保全を図るための制度です。この制度により、森林を健全に管理し、適正に流通・加工を行う事業体が、第三者機関による認証を取得できるようになりました。各国政府主体の森林保護には限界があるとして、民間による市場ベースの取り組みとして始まりました。
適切な森林管理や責任ある調達をしている生産者側と消費者を認証のラベルでつなぐことにより、森林破壊につながる木材を市場から排除し、適切な森林管理を応援し、広げていこうという取り組みになります。
FSC®認証制度
1994年にWWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)が中心となり、世界中の森林管理や林産物に関わる様々なステークホルダーが集まって設立されたのが「Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)」です。そして、その協議会の運営する認証がFSC®認証になります。
世界統一の厳正な基準が設けられ、第三者機関の審査を経て、基準を満たしている企業や組織が認証を取得できます。適切な森林管理を審査・認証する「FM認証」と、認証材の加工・流通過程を審査・認証する「CoC認証」の2つから構成されます。
消費者が手にする製品にFSC®認証マークをつけるためには、FSC® FM認証を受けた森林で生産された木材や環境・社会的リスクが低いと認められた原材料をCoC認証を受けた事業体を通じて加工・流通させなければなりません。ここで原材料としているのは、管理木材だけでなく回収原材料も含まれるためです。
SGEC認証(Sustainable Green Ecosystem Council)は、2003年に一般社団法人「緑の循環認証会議」によって設立された日本独自の認証制度です。PEFC認証で認められた「モントリオールプロセス」という基準をもとに策定され、2016年にPEFCと相互認証されました。
日本の森林独自の環境に即して持続可能な森林経営を実現する目的で設立され、状況に応じて見直しをしながら運用されています。現在の規格は2021年に改正され、2022年4月に改めてPEFCと相互認証されたものです。
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